Summer Sonic 08の1日目だけに行ってきました。2日目は15000円を払ってでも見たいアーティストはなかったので、1日目だけです。ColdplayとFatboy Slimは好きだけど、ライブを見たいほどでもない。っつーか、2バンドでタイムテーブルが被ってるからね。時間が別々なら、2日目も行ってた。っつーことで、1日目のマウンテンステージだけです。
当日に起きたのが午前11時。残念ながら、Perfumeには間に合わない。モッシュして、周りから白い目で見られてから、ダイブで逃げようと思っていたのに残念です。噂によると、入場規制がかかったらしいですね。物見遊山がよほどたくさんいたか、幕張メッセにオタクの皆さんが潜んでいたんでしょう。もしくは、グッドウィル。
勘違いしてたっつーか、知らなかったんだけど、総武線の幕張と京葉線の海浜幕張って、全然違う場所にあるんだね。普通に歩いて行けると思って、総武線に乗ったらメッセまですごく遠かった。通い慣れている路線を使うべきだと痛感しました。メッセはこれで5度目です。慣れって、怖いね。
ようやくメッセの入り口まで行ったら、「1日券の人はスタジアムから入って下さい」とか言われた。去年はメッセから入れたけど、今年は違ったらしい。そんで、シャトルバスに乗ったら、会場の中に入っちゃった。チケットは買った時のままの姿でした。出口から出て、入り口から入って、またシャトルバスに乗って、メッセへ向かいました。ほぼ品切れ状態の物販所でオフィシャルTシャツを選んで、荷物をクロークに預けたのが15時過ぎ。ギリギリでTriviumに間に合った。
Trivium
2日前に見たけど、サマソニでも見ました。セットリストは2日前をかなり短縮した感じ。今回は会場が広いので、サークルができた。久しぶりにサークルらしいサークルで遊びました。やっぱり日本のライブハウスは狭いね。狭いっつーか、あの柵を撤去してほしい。単独とは違う楽しみ方をできたので、よかった。
単独を見た時にも書いたけど、やっぱりマジメなメタルバンドという印象でした。セフィロスは中途半端に流れた。
マキシマムザホルモン
マウンテンステージにしては珍しい日本バンド。ずっとライブを見たかったんだけど、機会がなくて見れなかった。去年はAvenged Sevenfoldと被ってたしね。このバンドの人気はすごいもんで、「ヘッドライナーかよ」っていうくらいマウンテンステージが人で埋め尽くされてた。
ライブの方は噂通りよかった。ベースが超人の域に達しつつある。ドラマーも女のわりにキレがあって、力強い。リズム隊がすごくいい。ギターも上手いし、ボーカルをうまく使い分けてるのもいい。ステージの運び方も上手くて、おもしろいMCするけど、ちゃんと音楽で勝負してる。若手・中堅の日本バンドとしては、たぶんナンバーワンじゃないかと思う。
影響されている海外バンドは、誰だかわかるんだけど、ちゃんとそれを消化できてる。しかも、幅が広い。メインとしては、ハードコア、メタルコア、ケイオティック・ハードコア、ニューメタルあたりだけど、それ以外にも色々とあるみたい。どれも聞きにくい音楽だけど、ちゃんと聞きやすく、勢いを殺さずにアレンジしているのはすごい。頭悪いように見えるけど、かなり頭使って曲作ってる。
「マキシマムザホルモンのライブは空気が薄い」って聞いたけど、個人的にはそれほどでもないかな。聞きやすくアレンジしてあるし、暴れて終わりっていうバンドじゃないし、女の子も多かったっていうのを考えたら、けっこう激しいモッシュだったとは思う。それほどキツいってわけじゃなくて、楽しいモッシュピットでした。このバンドは、単独でまた見たいですね。
Lostprophets
マキシマムザホルモンで、若干燃え尽きた感があったので、前半はスルーしたんだけど、期待したほどではなかった。確かに、燃えどころや見せどころはあるんだけど、けっこう波がある。基本的にライブはエクストリーム系統のバンドしか見ないから、趣向に合わないってのもあるかもしれない。いや、たくさんある。
でも、ステージの運び方がそれほど上手じゃないような気がする。フロントマンはイケメンだから、好きな人は楽しいかもしれないけど、音楽とステージを楽しみたい俺としては物足りない。Foo Fightersみたいな楽しさがないんだよ。Foo Fightersの曲を知らないのに、今年のツアーを見に行ったんだけど、すごく楽しかったもん。そういうのが足りない。Lostprophetsは曲知ってても、Foo Fightersより劣ってる感じがした。
まぁ、Foo Fightersの方がバンドとしての規模が全然違うから、比べてもしょうがない気がするけどね。
Sex Pistols
マウンテンステージのヘッドライナー。伝説のパンクバンド。これを見に来た。サマソニのラインナップを見て、「ピストルズが出るなら行く!」と思ったくらい。ヘタクソな演奏とアルバム1枚だけで、伝説を作ったバンドです。パンクスなら、絶対見るよな!
やたら長いSEが終わって、「Pretty Vacant」でスタート。演奏が上手くなってた。全体的にキレがある。ちょっと「こんなのピストルズじゃない!」と思った。ここらへん、ある程度、古典パンクを知ってる人なら誰でも思うことだと思う。ジョニー・ロットンがオッサンってことよりも、ショックを受けた。それじゃあ、ミュージシャンっぽいじゃん!でも、目の前には伝説のバンドがいるんだから、そこらへんは割り切る。
ライブの概要としては、アルバム全曲+数曲を演奏して、ジョニー・ロットンが悪態をつく感じ。そこらへんは変わってなかった。客席をからかって、挑発しまくってたけど、最後は「日本大好きだぜ!」とか言ってた。こいつの「日本大好き」ほど信用できないリップサービスもないもんだ。ちなみに、ジョニー・ロットンは激しくツンデレです。
ブッシュの政策を批判した後に「Belsen Was A Gas」→「Sub-mission」とか、「政治家なんていらねぇよ!」のMCの後に「God Save The Queen」っていうステージの運び方はピストルズらしくて素晴らしかった。盛り上がったのは、代表曲くらいだったけど、見れてよかったし、素晴らしいステージだった。一生見れないと思っていたから、感慨深いものがある。
でも、引き際が悪かったのが残念だった。1度目のアンコールの「Anarchy In The U.K.」で終わりにしてほしかった。2度目のアンコールで、盛り上がる曲は残ってなかったし、演奏したのもビミョーな曲だったしね。1度目と2度目の入れ替えた方がよかったんじゃないかな。1度目でビミョーな曲をやって、意地の悪い発言をして、ステージを去って、2度目で「Anarchy In The U.K.」という流れにしてほしかった。
まとめ
今年もマウンテンステージに引き籠もってた。去年も今年も午後遅くに入場するんで、フェスを楽しむっていうより、ライブを楽しむって感じだね。来年は、ちゃんと開場から入ってみようと思う。
俺が見た中で、一番よかったのはマキシマムザホルモンかな。引き際の悪さがなければ、Sex Pistolsだと思う。マキシマムザホルモンのライブは完璧だった。
今年のサマソニは、俺好みの出演バンドが小粒だと思ったけど、Sex Pistolsの存在は想像以上にデカかった。19〜21歳くらいまで大好きなバンドだったし、俺の人格形成で良くも悪くも大きく影響しているバンドだからね。未だに「長いものに巻かれたくない」っていう厨二病の後遺症は、Sex Pistolsのおかげじゃないかな。それに、二度と見ることはできないと思ってたから、すごく嬉しい。いい思い出ができました。