音楽 のアーカイブ

Summer Sonic 08(1日目だけ)

Posted in ライブ with tags , , on 8月 10, 2008 by ジェロニモ

 Summer Sonic 08の1日目だけに行ってきました。2日目は15000円を払ってでも見たいアーティストはなかったので、1日目だけです。ColdplayとFatboy Slimは好きだけど、ライブを見たいほどでもない。っつーか、2バンドでタイムテーブルが被ってるからね。時間が別々なら、2日目も行ってた。っつーことで、1日目のマウンテンステージだけです。

 当日に起きたのが午前11時。残念ながら、Perfumeには間に合わない。モッシュして、周りから白い目で見られてから、ダイブで逃げようと思っていたのに残念です。噂によると、入場規制がかかったらしいですね。物見遊山がよほどたくさんいたか、幕張メッセにオタクの皆さんが潜んでいたんでしょう。もしくは、グッドウィル。

 勘違いしてたっつーか、知らなかったんだけど、総武線の幕張と京葉線の海浜幕張って、全然違う場所にあるんだね。普通に歩いて行けると思って、総武線に乗ったらメッセまですごく遠かった。通い慣れている路線を使うべきだと痛感しました。メッセはこれで5度目です。慣れって、怖いね。

 ようやくメッセの入り口まで行ったら、「1日券の人はスタジアムから入って下さい」とか言われた。去年はメッセから入れたけど、今年は違ったらしい。そんで、シャトルバスに乗ったら、会場の中に入っちゃった。チケットは買った時のままの姿でした。出口から出て、入り口から入って、またシャトルバスに乗って、メッセへ向かいました。ほぼ品切れ状態の物販所でオフィシャルTシャツを選んで、荷物をクロークに預けたのが15時過ぎ。ギリギリでTriviumに間に合った。

Trivium

 2日前に見たけど、サマソニでも見ました。セットリストは2日前をかなり短縮した感じ。今回は会場が広いので、サークルができた。久しぶりにサークルらしいサークルで遊びました。やっぱり日本のライブハウスは狭いね。狭いっつーか、あの柵を撤去してほしい。単独とは違う楽しみ方をできたので、よかった。

 単独を見た時にも書いたけど、やっぱりマジメなメタルバンドという印象でした。セフィロスは中途半端に流れた。

マキシマムザホルモン

 マウンテンステージにしては珍しい日本バンド。ずっとライブを見たかったんだけど、機会がなくて見れなかった。去年はAvenged Sevenfoldと被ってたしね。このバンドの人気はすごいもんで、「ヘッドライナーかよ」っていうくらいマウンテンステージが人で埋め尽くされてた。

 ライブの方は噂通りよかった。ベースが超人の域に達しつつある。ドラマーも女のわりにキレがあって、力強い。リズム隊がすごくいい。ギターも上手いし、ボーカルをうまく使い分けてるのもいい。ステージの運び方も上手くて、おもしろいMCするけど、ちゃんと音楽で勝負してる。若手・中堅の日本バンドとしては、たぶんナンバーワンじゃないかと思う。

 影響されている海外バンドは、誰だかわかるんだけど、ちゃんとそれを消化できてる。しかも、幅が広い。メインとしては、ハードコア、メタルコア、ケイオティック・ハードコア、ニューメタルあたりだけど、それ以外にも色々とあるみたい。どれも聞きにくい音楽だけど、ちゃんと聞きやすく、勢いを殺さずにアレンジしているのはすごい。頭悪いように見えるけど、かなり頭使って曲作ってる。

 「マキシマムザホルモンのライブは空気が薄い」って聞いたけど、個人的にはそれほどでもないかな。聞きやすくアレンジしてあるし、暴れて終わりっていうバンドじゃないし、女の子も多かったっていうのを考えたら、けっこう激しいモッシュだったとは思う。それほどキツいってわけじゃなくて、楽しいモッシュピットでした。このバンドは、単独でまた見たいですね。

Lostprophets

 マキシマムザホルモンで、若干燃え尽きた感があったので、前半はスルーしたんだけど、期待したほどではなかった。確かに、燃えどころや見せどころはあるんだけど、けっこう波がある。基本的にライブはエクストリーム系統のバンドしか見ないから、趣向に合わないってのもあるかもしれない。いや、たくさんある。

 でも、ステージの運び方がそれほど上手じゃないような気がする。フロントマンはイケメンだから、好きな人は楽しいかもしれないけど、音楽とステージを楽しみたい俺としては物足りない。Foo Fightersみたいな楽しさがないんだよ。Foo Fightersの曲を知らないのに、今年のツアーを見に行ったんだけど、すごく楽しかったもん。そういうのが足りない。Lostprophetsは曲知ってても、Foo Fightersより劣ってる感じがした。

 まぁ、Foo Fightersの方がバンドとしての規模が全然違うから、比べてもしょうがない気がするけどね。

Sex Pistols

 マウンテンステージのヘッドライナー。伝説のパンクバンド。これを見に来た。サマソニのラインナップを見て、「ピストルズが出るなら行く!」と思ったくらい。ヘタクソな演奏とアルバム1枚だけで、伝説を作ったバンドです。パンクスなら、絶対見るよな!

 やたら長いSEが終わって、「Pretty Vacant」でスタート。演奏が上手くなってた。全体的にキレがある。ちょっと「こんなのピストルズじゃない!」と思った。ここらへん、ある程度、古典パンクを知ってる人なら誰でも思うことだと思う。ジョニー・ロットンがオッサンってことよりも、ショックを受けた。それじゃあ、ミュージシャンっぽいじゃん!でも、目の前には伝説のバンドがいるんだから、そこらへんは割り切る。

 ライブの概要としては、アルバム全曲+数曲を演奏して、ジョニー・ロットンが悪態をつく感じ。そこらへんは変わってなかった。客席をからかって、挑発しまくってたけど、最後は「日本大好きだぜ!」とか言ってた。こいつの「日本大好き」ほど信用できないリップサービスもないもんだ。ちなみに、ジョニー・ロットンは激しくツンデレです。

 ブッシュの政策を批判した後に「Belsen Was A Gas」→「Sub-mission」とか、「政治家なんていらねぇよ!」のMCの後に「God Save The Queen」っていうステージの運び方はピストルズらしくて素晴らしかった。盛り上がったのは、代表曲くらいだったけど、見れてよかったし、素晴らしいステージだった。一生見れないと思っていたから、感慨深いものがある。

 でも、引き際が悪かったのが残念だった。1度目のアンコールの「Anarchy In The U.K.」で終わりにしてほしかった。2度目のアンコールで、盛り上がる曲は残ってなかったし、演奏したのもビミョーな曲だったしね。1度目と2度目の入れ替えた方がよかったんじゃないかな。1度目でビミョーな曲をやって、意地の悪い発言をして、ステージを去って、2度目で「Anarchy In The U.K.」という流れにしてほしかった。

まとめ

 今年もマウンテンステージに引き籠もってた。去年も今年も午後遅くに入場するんで、フェスを楽しむっていうより、ライブを楽しむって感じだね。来年は、ちゃんと開場から入ってみようと思う。

 俺が見た中で、一番よかったのはマキシマムザホルモンかな。引き際の悪さがなければ、Sex Pistolsだと思う。マキシマムザホルモンのライブは完璧だった。

 今年のサマソニは、俺好みの出演バンドが小粒だと思ったけど、Sex Pistolsの存在は想像以上にデカかった。19〜21歳くらいまで大好きなバンドだったし、俺の人格形成で良くも悪くも大きく影響しているバンドだからね。未だに「長いものに巻かれたくない」っていう厨二病の後遺症は、Sex Pistolsのおかげじゃないかな。それに、二度と見ることはできないと思ってたから、すごく嬉しい。いい思い出ができました。

Trivium@渋谷O-East

Posted in ライブ with tags , , on 8月 10, 2008 by ジェロニモ

 8月6日にアメリカのメタルコアバンド、Triviumのライブに行ってきました。場所は、渋谷O-East。周囲がラブホテルに囲まれているライブハウスです。すごくわかりづらい場所にあるけど、バーらしいバーがあるし、ロッカーはたくさんあるし、通い慣れると素晴らしいライブハウスです。

 客層は大学生らしき若者ばっかり。「こりゃあ、荒れますなぁ」とか思ったんだけど、よく見かける暴れん坊将軍の面々を見かけなかったので、「まぁ、そうでもないかな」と。荒れるか、荒れないかは客席にいる人で決まったりするんだよ。6月のKillswitch Engageなんか、えらいことになってたからね。

 Triviumは、第二のMetallicaと呼ばれるくらいの注目株。若手メタルコアでは、Avenged SevenfoldやBullet For My Valentineあたりと同じくらい注目されてるけど、こいつらに比べて正統派スラッシュメタルの色合いが強いんで、「第二のMetallica」とか呼ばれているんだと思う。テクニカル重視のバンドっていう印象です。

 定刻よりも若干遅れて開演。ステージ前方にモッシュピットが速攻でできた。まぁ、俺はモッシュする人なんで、できてもらった方が嬉しいんだけどね。ウィンドミルをしてる人は少なくて、モッシュが多かった。ダイブする人もそんなにいなかった。やっぱり普通のメタルコアとはちょっと違う。普段なら5回はダイブする俺も、1回しかダイブしなかったからね。

 盛り上がったのは当然。新曲をやったんだけど、ノリとしては「The Crusade」に近い。メタルコアよりも、正統派スラッシュに近い仕上がりのように思う。音が悪くてそんなにわからなかったけどね。

 アンコールの最後で「Anthem (We Are The Fire)」をやってくれた。Triviumの曲の中で、一番楽しいのはこの曲だね。こういう曲調で、コーラスが多い曲が一番ライブで映える。最初か、最後には必ず持ってきてほしい曲だと思ってたんで、嬉しかった。

 終演のSEがFF7のセフィロスのテーマだった。これはちょっと笑いそうになった。なんで、これをセレクトしたのかはよくわからない。「セクロス!」って叫びたくなったニコ厨は俺だけじゃないはず。ちょっと終演SEっていう曲調じゃなかったんで、2度目のアンコールがあるかと思ったけど、終演のアナウンスが流れました。残念。まぁ、「Anthem (We Are The Fire)」はやっちゃったからね。これ以上にいい引き際はないような気がするし、2度目のアンコールはなくてよかった。

 ライブとしては、そこそこかな。曲やテクニックは申し分ないんだけど、同格のAvenged SevenfoldやBullet For My Valentineみたいなエンターテイメント性に欠けるのが玉に瑕です。もっと勢いで攻めてもいいんじゃないかな。ちょっと音楽に対してマジメすぎる。まぁ、それがTriviumのいいところでもあるんだけど。