9月 23, 2008 のアーカイブ

iPhoneの販売不振を喜ぶ人がいる

blogging タグと への ジェロニモ による投稿 (9月 23, 2008)

 iPhoneは販売不振らしい。国内では20万台売れているんだけど、これは売れているうちに入らないらしい。でも、iPhoneについてのエントリーを書くと、ページビューは妙なくらい伸びる。おそらく、他のケータイについて書いても、こんなに伸びないんじゃないかな。

 少し古い記事だけど、iPhone不振は「想定内」とKDDI小野寺社長 「スマートフォンよりケータイの方が使いやすい」なんてのがITmediaに載っていた。ユーザーにとって、スマートフォンとケータイのどちらが使いやすいかっていうのは、使い方によるよね。ケータイで満足している人が、スマートフォンに乗り換えるとは思えない。俺は、ケータイが非常に使いにくいので、iPhoneというスマートフォンを選んだ。

 冗長なインターフェイス、無駄な機能群、意味のわからないボタン。厚いマニュアル片手に、不親切なナビゲーションに従って、それらの意味を習得するなんていうケータイが優れたデバイスと呼べるかどうか、すごく疑問に思うけどね。キャリアやメーカーは、ケータイが登場してから今まで、この不便さを押し付けてきた。ユーザーは諦めと共に、キャリアやメーカーに飼い慣らされてきた。始めから使いにくいケータイしかなかったんだから、当然だよ。「なんて使いにくいんだ!ケータイなんてクソじゃないか!」と言うヒマすらなかった。

 iPhoneを触って、自分たちがどれだけ冗長で無意味なインターフェイスを作り続けてきたか、キャリアとメーカーは早く気付くべきだと思う。入力がQWERTY配列だの、テンキーだのというのは、まったく無意味な議論であることがわかるはずだ(ちなみに、iPhoneはテンキーでも入力できる)。ユーザーが必要なものがすべて目の前にあって、マニュアルがなくても操作できるインターフェイスは、誰が見ても素晴らしいはずだ。

 マニュアルは薄ければ薄いほどいい。いっそのこと、ないほうがいい。

 キャリアの経営者がiPhoneの販売不振を小躍りして喜んでいるっていうのは、絶望的な状況だよ。ヤツらは、今も分厚いクソみたいなマニュアルを印刷しようとしているんだからね。QWERTY配列か、テンキーかなんてのは、ユーザーが選ぶ問題で、キャリアやメーカーが選ぶ問題ではないんだよ。スマートフォンか否かも問題ではない。iPhoneの驚異が初めて出るのは、先駆的ユーザーがそのシンプルさを一般的ユーザーに伝えてしまうことだと思う。

 iPhoneが販売不振だなんて、誰でも予測できた。異質なものをすんなり受け入れるほど、人間は柔軟にできていない。それを待ち望んでいたのは、新しもの好きだけだ。そして、新しもの好きは20万人いた。彼らは、ブログやネットでiPhoneについて書くだろう。それを周りの100万人に伝えるだろう。彼らのほとんどは、未完成なiPhoneソフトウェアについての不満を言うと共に、その未来を期待している。たぶん、iPhoneの本当の驚異は、次の世代か、次の次の世代くらいだと思う。

 俺が初めてiPodを買ったのは、第三世代だった。iPodの存在なんて、誰も知らなかった。誰もが「それはなに?」と聞いてきた。iPodなんて、単なる新しもの好きが持つアイテムでしかなかった。でも、2年もしたら、誰もがiPodを持っていた。その間、メーカーはせっせとMDを作っていた。